倦怠感・慢性的な疲労

倦怠感・慢性的な疲労とは
倦怠感とは身体が重く、日常生活や仕事のパフォーマンスに支障をきたす状態のことです。
また、慢性的な疲労とは休息や睡眠をとっても疲れが改善しない状態を指します。具体的な症状は次のとおりです。
- 持続的な疲労感
- 集中力や記憶力の低下
- 筋肉痛や関節痛
- 頭痛
- 睡眠障害
- 起床後の疲労感
これらの症状が見られたとしても、一般的な血液検査、尿検査では異常が見られないことがほとんどです。また、原因は明らかにされておらず、栄養不足、運動不足、睡眠不足といった生活習慣の乱れ、精神的なストレス、病気の影響などの複合的な要因が考えられます。
倦怠感・慢性的な疲労に対する治療は、症状に合わせた薬物療法(漢方薬・ビタミン剤・抗不安薬・抗うつ剤・鎮痛剤・睡眠導入剤)、運動療法や認知行動療法といった心理療法が基本です。数ヶ月にわたって症状が持続するケースでは「慢性疲労症候群」と診断され、数年治療が続くこともあります。
オーソモレキュラー栄養療法による倦怠感・慢性的な疲労へのアプローチ
体に最適な栄養素を補うことで健康を維持・改善するオーソモレキュラー栄養療法は、倦怠感や慢性的な疲労に対しても有効なアプローチです。
疲労に関わる主な栄養素には、エネルギー代謝を助けるビタミンB群、抗酸化作用を持つビタミンCやE、細胞のエネルギー産生を促進するマグネシウムや鉄、亜鉛などがあり、これらが不足すると倦怠感や慢性的な疲労が引き起こされます。
オーソモレキュラー栄養療法では血液検査を通じて不足している栄養素を特定し、食事指導するほか、運動や睡眠といった生活習慣の改善に対してもアプローチします。数ヶ月治療を続けることで症状が改善し、薬が必要なくなったり、快適な日常生活が送れるようになるでしょう。
倦怠感や慢性的な疲労の原因が知りたい方、薬を飲んでいるが良くならないとお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
うつ病(うつ症状)

うつ病(うつ症状)とは
うつ病とは気分が著しく落ち込み、生活に支障をきたすほどの精神的・身体的な症状を伴う疾患です。一時的な気分の落ち込みとは異なり、2週間以上持続することが特徴です。
うつ病(うつ症状)は特別な病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。厚生労働省の調査によると、日本では生涯で約15人に1人、過去12か月で約50人に1人の割合でうつ病を経験した方がいることが分かっています。うつ病の具体的な症状は次のとおりです。
- 持続的な抑うつ気分
- 興味や喜びの喪失
- 疲労感やエネルギーの低下
- 自尊心の低下
- 集中力の欠如
- 過剰な罪悪感
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- 食欲の増減
- 体重の変化
うつ病はストレスや過労、孤独や孤立感を強く感じたときなどにかかりやすいと考えられています。また、脳内の神経伝達物質の異常、遺伝的な要因、ホルモンバランスの変化、身体疾患、服用薬剤が原因で発症することもあります。
うつ病に対する治療としては、否定的な思考パターンを修正する認知行動療法や、脳内の神経伝達物質のバランスを改善する抗うつ薬の投与が一般的です。
オーソモレキュラー栄養療法によるうつ病(うつ症状)へのアプローチ
オーソモレキュラー栄養療法は、脳内神経伝達物質やホルモンバランスを整える栄養素を補うことで、うつ病の改善を目指します。
うつ病(うつ症状)に関わる主な栄養素には、神経伝達物質の生成に必要なビタミンB群、抗酸化作用を持つビタミンC、脳機能をサポートするオメガ3脂肪酸、鉄、マグネシウム、亜鉛などが挙げられます。また、アミノ酸のトリプトファンは幸福感をもたらすセロトニンの材料となるため重要です。
うつ病以外にも、機能性低血糖症が原因となってうつ症状が見られることもあります。このケースでは、血糖コントロールと適切な栄養素の補給によってうつ症状にアプローチします。
オーソモレキュラー栄養療法では、詳細な血液検査と症状からうつ症状の原因を解析し、薬物療法や心理療法と併用して取り入れることで、より治療効果を高めていきます。うつ症状が改善すれば、安定剤や抗うつ薬を減らすことやなくすことも可能になるでしょう。
安定剤や抗うつ剤を使用しても症状の改善が見られない方は、ぜひ当院にご相談ください。
睡眠障害

睡眠障害とは
睡眠障害とは、十分な睡眠がとれない、または睡眠の質が低下することで、日常生活に支障をきたす状態です。その種類は多岐にわたり、主に不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。
睡眠障害の具体的な症状は次のとおりです。
- 寝付きが悪い
- 中途覚醒や早朝覚醒
- 日中の眠気
- 疲労感
- 集中力の低下
睡眠障害の原因には、ストレスや不安などの心理的要因、睡眠時無呼吸症候群やうつ病といった身体的・精神的疾患、アルコールやカフェインの摂取、生活習慣の乱れのほか、遺伝的要因や加齢も関与すると考えられています。
睡眠障害に対する一般的な治療としては、不眠症には認知行動療法、睡眠時無呼吸症候群にはCPAP療法など症状に合わせて治療が行われます。また、必要に応じて睡眠薬や覚醒薬が用いられることもあります。
オーソモレキュラー栄養療法による睡眠障害へのアプローチ
オーソモレキュラー栄養療法では、睡眠に関する脳内ホルモンや神経伝達物質のバランスを整える栄養素を補うことで睡眠障害の改善を目指します。
睡眠障害の改善に役立つ栄養素は、リラックス効果をもたらすマグネシウム、神経機能を調整するビタミンB群、抗酸化作用を持つビタミンC、亜鉛、鉄分などです。また、アミノ酸のトリプトファンは睡眠を促すメラトニンを生成し、安定した睡眠をサポートします。
オーソモレキュラー栄養療法では詳細な血液検査と問診によって必要な栄養素を特定し、食事改善やサプリメントの提案を行います。同時に生活習慣の改善や心理療法を行い、治療効果を高めていきます。
薬を使わずに睡眠障害を改善していきたい方は、ぜひ当院にご相談ください。
起立性調節障害

起立性調節障害とは
起立性調節障害とは、自律神経系の異常により、体位の変化に適切に対応できず、立ち上がるとめまいや動悸、倦怠感などを引き起こす疾患です。特に成長期の子供や思春期の若者に多く見られます。具体的な症状は次のとおりです。
- 朝起きられない
- 立ちくらみやめまいがする
- 動悸
- 疲労感
- 頭痛
- 集中力の低下
- 吐き気
これらの症状はとくに朝強く見られ、午後には改善することがほとんどです。このため、学校や日常生活に支障をきたすケースも多いでしょう。
起立性調節障害の主な原因は、自律神経の調整不全です。体位の変化による血圧や心拍数の調節がうまくいかず、脳への血流が不足することが症状の引き金となります。また、成長期のホルモンバランスの変化、ストレス、睡眠不足、低血圧なども関わるとされています。
起立性調節障害に対する一般的な治療は、生活習慣の改善が基本です。十分な睡眠、バランスのとれた食事、軽い運動やストレッチが推奨されます。重症の場合には、昇圧薬や自律神経を調整する薬を投与することもあります。
オーソモレキュラー栄養療法による起立性調節障害へのアプローチ
オーソモレキュラー栄養療法では、自律神経系や血圧調整をサポートする栄養素を補うことで、起立性調節障害の改善を目指します。
起立性調節障害の改善に役立つ栄養素には、エネルギー代謝を助けるビタミンB群、自律神経の働きを整えるマグネシウムやカルシウム、血流を改善する鉄分や亜鉛、抗酸化作用を持つビタミンCなどがあります。また、ナトリウムやカリウムなどの電解質のバランスを整えることで、血圧調整が可能です。
オーソモレキュラー栄養療法では、血液検査を通じて栄養状態を把握し、不足している栄養素を食事やサプリメントで補います。また、生活習慣の見直しを併せて行うことで、自律神経が安定し、日常生活の質の向上が見込めます。
根本的な原因にアプローチして起立性調節障害を改善していきたい方は、ぜひ当院にご相談ください。
頭痛

頭痛とは
頭痛とは頭部の一部あるいは全体の痛みの総称です。首や目の奥の痛みも頭痛として扱います。頭痛にはさまざまなタイプがあり、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つに大別されます。
一次性頭痛は他に原因となる疾患がない「頭痛そのもの」が病気となっている頭痛、二次性頭痛は目や副鼻腔の疾患、感染症、くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎などの疾患が原因となって起こる頭痛です。
一次性頭痛には偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛が含まれます。
- 偏頭痛…脈打つような強い痛みが月に1~2度や週に1~2度の頻度で発作的に起こる
- 緊張型頭痛…首や肩の緊張により鈍い痛みが数時間~数日繰り返したり、毎日続いたりする
- 群発頭痛…片側の目の奥が激しく痛む頭痛で、年に数回から数年に1回の頻度で起こり、一度発症すると1か月~2か月にわたって続く
この中でも偏頭痛は吐き気や嘔吐で寝込むなど家事や仕事に支障をきたし、日常生活への影響が大きいと言われています。
原因となる疾患がない一次性頭痛は、ストレスや疲労、姿勢の悪さ、ホルモンバランスの変化、不規則な食事や睡眠、天候などさまざまな要因によって発症します。
頭痛に対する一般的な治療法は、頭痛の種類や原因によって異なり、一次性頭痛では頭痛薬(アセトアミノフェンなど)、偏頭痛にはトリプタン系薬剤などの投薬治療です。二次性頭痛では、原因となる病気の治療が必要になります。
オーソモレキュラー栄養療法による頭痛へのアプローチ
オーソモレキュラー栄養療法で頭痛の緩和に関わる栄養素を補うことで、偏頭痛や緊張型頭痛といった一次性頭痛の改善が可能です。頭痛の緩和に関わる栄養素には、マグネシウムやビタミンB群、ビタミンD、オメガ3脂肪酸、ビタミンCやEなどがあります。
オーソモレキュラー栄養療法では、詳細な血液検査を通じて栄養状態を把握し、不足している栄養素を食事やサプリメントで補います。また、生活習慣の改善やストレス管理と併用することで、頭痛の頻度や強度が軽減され、生活の質の向上が期待できるでしょう。
なるべく薬を使いたくない、身体の中から頭痛を改善したい方はぜひ当院にご相談ください。
アレルギー疾患

アレルギー疾患とは
アレルギー疾患とは、体の免疫系がアレルゲンに過剰反応して起こる病気の総称です。アレルゲンには花粉やダニ、食べ物、動物の毛、薬、金属などがあります。
アレルギー疾患の症状はアレルゲンや疾患によって異なります。
- 花粉症…くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ
- アトピー性皮膚炎…皮膚のかゆみ、湿疹、乾燥
- ぜんそく…咳、息切れ、呼吸困難
- 食物アレルギー…じんましん、腹痛、下痢、アナフィラキシー
これらのアレルギー疾患は遺伝的要因と環境要因(食生活や生活環境)が相互に関わり発症します。アレルギー疾患に対する一般的な治療法は、アレルゲンの回避が基本です。症状に応じて抗ヒスタミン薬、ステロイド、気管支拡張薬、免疫療法などが使用されます。
オーソモレキュラー栄養療法によるアレルギー疾患へのアプローチ
アレルギー疾患に対しては根本的な体質改善を目指し、免疫系を調整するために必要な栄養素を補うアプローチを行います。アレルギーは免疫系の過剰反応が原因であるため、適切な栄養を補給することで、炎症の抑制や免疫バランスの改善が可能です。
免疫系を調整する栄養素には、ビタミンCやビタミンD、オメガ3脂肪酸、亜鉛、プロバイオティクスなどがあります。
オーソモレキュラー栄養療法では詳細な血液検査で栄養状態を把握し、不足した栄養素を補う食事指導に併せて、アレルゲンの除去も行われます。オーソモレキュラー栄養療法を取り入れることで、長期的な体質改善ができ、アレルギー症状の軽減や再発予防が期待できるでしょう。
アレルギー疾患にお困りの方は当院のオーソモレキュラー栄養療法で体質改善することをおすすめします。
過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群とは、腸に明らかな病変がないにもかかわらず、腹痛や腹部不快感とともに便通異常が慢性的に続く疾患です。具体的な症状は次のとおりです。
- 腹痛
- 腹部の不快感
- 便秘
- 下痢
- 交互に現れる下痢・便秘
- お腹が張る
- 残便感
過敏性腸症候群の原因は明らかにされていませんが、腸の運動機能の異常、ストレスによる自律神経系の乱れ、腸内細菌のバランスの崩れ、腸の神経の過敏化などが考えられます。
これらの症状に対する一般的な治療としては、食生活の改善、ストレス管理、適度な運動が基本です。それに加え、下痢には止瀉薬(ししゃやく)、便秘には下剤、腹痛には抗けいれん薬といった薬物療法が用いられることもあります。
オーソモレキュラー栄養療法による過敏性腸症候群へのアプローチ
オーソモレキュラー栄養療法は、腸内環境の正常化や腸機能のサポートに必要な栄養素を補給することで過敏性腸症候群の根本的な解決を目指します。腸内環境の正常化や腸機能のサポートに役立つ栄養素には次のようなものがあります。
- マグネシウム…腸の緊張を和らげ、排便を促進
- ビタミンD…免疫調整作用があり、腸の健康を改善
- 亜鉛…腸粘膜の修復を助け、腸のバリア機能を強化
- オメガ3脂肪酸…抗炎症作用があり、腸内の過敏性を緩和
オーソモレキュラー栄養療法では詳細な血液検査で栄養状態を確認し、不足した栄養素を補うことに加え、ストレス管理や適度な運動と組み合わせることで治療効果をより高められます。
過敏性腸症候群を根本から改善したい方は当院のオーソモレキュラー栄養療法がおすすめです。