ボツリヌストキシン注射

ボツリヌストキシンを注入し、筋肉や汗腺の働きを抑制する施術です。
ボツリヌストキシンには、アセチルコリンの分泌を抑える作用もあるため、過剰に発達した筋肉を萎縮させたり、緊張して凝り固まった筋肉をやわらげたりする効果が見込めます。 また、汗腺にもアプローチし発汗を抑えてくれるため、多汗症や脇汗でお悩みの方にも選択される施術です。
ボツリヌストキシン注入はこんな方におすすめ

- エラ張りを改善したい
- 脇汗の量が気になる
- 肩こりを緩和させたい
- 目尻のシワを改善したい
- 多汗症を緩和してほしい
ボツリヌストキシン注射の特徴

小顔効果
ボツリヌストキシン注入は筋肉を萎縮させるため、咬筋の発達によるエラ張りを改善し、フェイスラインをスマートにする効果が見込めます。ボツリヌストキシンの作用で咬筋の動きが弱まると、徐々に筋肉自体が萎縮してくるため、張り出していたエラが目立たなくなり、顔が小さくなったように見えます。
※注意点として、ボツリヌストキシンは筋肉に作用するため、エラ張りの原因が骨格や皮下脂肪が原因の場合は改善効果が期待できません。 咬筋の発達かどうかを確かめるには、エラを触りながら奥歯を噛みしめてみましょう。ポコッと筋肉が盛り上がれば、ボツリヌストキシン注入によってエラ張りの改善が見込めます。
表情シワ改善
ボツリヌストキシン注入は、筋肉の緊張による表情ジワの改善にも効果的です。額や眉間、目尻など、頻繁に動かす部位にできる表情ジワを、ボツリヌストキシンで表情筋を抑制することで目立ちにくくします。
肩凝りの改善
緊張している肩周りの筋肉にボツリヌストキシンを打つと、肩凝りを改善させる効果が見込めます。筋肉の緊張がやわらぎ、肩の張り感が徐々に落ち着いてきます。凝り固まって張った筋肉のボリュームが落ち着くため、相乗効果として肩のラインが細く見えるのもメリットです。
多汗症の改善
ボツリヌストキシンは筋肉だけではなく、発汗作用のある分泌腺にも作用してくれるため、多汗症の治療としても使用されています。脇や手のひら、足の裏など汗が気になる部分に注入すると、過剰な発汗作用を抑えてくれるため、汗によるストレスを緩和してくれます。 また、発汗を抑えることで体臭の軽減にもつながるため、脇汗の匂いでお悩みの方にもおすすめです。
花粉症の緩和
ボツリヌストキシン注入は、花粉症の症状緩和にも効果が期待されています。鼻の粘膜に注入することで神経の働きを抑制し、鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどの花粉症の症状を軽減します。 また、これまで症状を抑えるために薬を服用するものの、副作用に悩まされていた方は、ボツリヌストキシンだと眠気が生じないのもメリットの1つです。
ボツリヌストキシン注入の対応部位

部位 | 期待できる効果 |
---|---|
額・眉間・目尻・口元 | 表情ジワの改善 |
鼻下 | 人中短縮効果 |
エラ | エラ張りの改善、フェイスラインをシャープに整える |
顎 | 口ゴボ(出っ歯)による梅干しシワの改善 |
脇・手のひら | 発汗を抑制し多汗症やワキガのお悩みを緩和 |
首・肩 | 凝りの緩和、筋肉の緊張によるボリュームをダウン |
ふくらはぎ | 過剰に発達した筋肉を抑制し、ししゃも足を改善 |
ボツリヌストキシン注入の注意点・副作用・リスク
1回の注入で得られる効果は一時的
注入部位によりますが、ボツリヌストキシン注入は平均的に3~4ヶ月は効果が持続します。効果が切れた後、すぐに注入前の状態に戻るわけではありませんが、お顔やふくらはぎなど日常的によく使われる筋肉は早く効果が切れるケースもあります。
1回の注射で効果は実感できますが、長期的な効果を希望する場合は定期的な施術が必要です。注入間隔が早いと、効き目が強すぎてしまったり、身体に抗体ができてしまったりするリスクがあるため、効果が切れる約3ヶ月毎の注射がおすすめです。
効果を実感するまで時間がかかる
ボツリヌストキシンは即効性のある施術ではないため、効果を実感できるまでは時間がかかります。
注入後2〜3日程で成分が吸収され、神経伝達物質に作用し始めるまでは1〜2週間ほどです。その後、徐々にアセチルコリンの放出が減少し、筋肉や汗腺の働きが抑制されていきます。
そのため、目で見て効果が実感できるのは、施術後2週間〜1ヶ月程が目安です。
まれに内出血が生じることがある
ボツリヌストキシン注射のダウンタイムはほぼありませんが、まれに内出血が生じる方もいます。症状が出た場合、落ち着くまでは1週間程度かかる場合がありますが、多くはメイクで隠せる程度です。
また、施術直後に膨らみを感じる場合もありますが、注入したボツリヌストキシンに含まれている水分や注射の刺激によるものです。通常数時間以内に落ち着くことが多いので、過度な心配は必要ありません。
ボツリヌストキシン注入の流れ
-
Step01
カウンセリング
注入前に問診票をご記入いただき、カウンセリングで患者様の状態を確認していきます。 ボツリヌストキシンのリスクや副作用などを説明し、施術に同意いただきましたら注入部位や単位数を決めます。
-
Step02
麻酔
痛みがご不安な場合、麻酔クリームを施術前に塗ります。麻酔効果が効くまで30分~1時間ほどかかるため、その間院内でリラックスしながらお待ちください。 (※患部を冷やしながら細い針で注入していくため、麻酔なしで施術を受ける方も多いです)
-
Step03
マーキング
ボツリヌストキシンを注入する部位にマーキングをしていきます。
-
Step04
クーリング・注入
痛みを抑えるために、注入部位を冷やしながらボツリヌストキシンを注入していきます。
-
Step05
アフターケア
注入後、痛みはないか、違和感がある部位はないかなどを確認し、施術は終了です。施術直後は患部への刺激を避けてください。効果を持続させるために、定期的なメンテナンスをおすすめいたします。