testosteroneテストステロン

テストステロン療法

テストステロンとは

テストステロンは、男性の体内で主に精巣から分泌される男性ホルモンの一種で、男性の健康や体の機能に重要な役割を果たします。このホルモンは、筋肉や骨の成長、体毛の発育、性欲の維持、健康の生成といった身体の特徴を形成するだけでなく、気力や集中力にも影響を与えます。

特に思春期には声変わりや骨格の発達を重視し、男性らしい体を形成します。しかし、テストステロンは加齢と共に減少し、30代後半から50代にかけて低下することがあります。その結果、疲労感、性欲の低下、筋力の低下、不安感やうつ症状といった更年期障害が現れることがあり、このような症状が見られる場合、テストステロン補充療法(TRT)を含む治療が選択肢として考えられます。

テストステロンは男性の健康と活力を支える重要なホルモンであり、正しい管理が生活の質を向上させる鍵となります。

テストステロン補充療法(TRT)

テストステロン値が著しく低い場合、テストステロン補充療法(Testosterone Replacement Therapy:TRT)が行われることがあります。この治療は医師の指導のもとに進められ、以下のような方法があります。

注射

テストステロン製剤を筋肉内に注射します。数週間ごとに投与が必要ですが、持続的な効果が期待できます。

ジェルやクリーム

テストステロンを含むジェルを皮膚に塗布する方法です。毎日の塗布が必要ですが、自宅で簡単に使用でき、少量ずつホルモンが吸収されるため、副作用が出にくいとされています。

経口薬

テストステロンの錠剤もありますが、経口で摂取すると肝臓に負担がかかる場合があるため、注射やジェルに比べると使用頻度は少ないです。

男性にも更年期障害があります

身体的な症状

  • 疲労感・倦怠感
  • 筋力低下・筋肉量の減少
  • 体脂肪の増加・メタボリックシンドローム
  • 睡眠障害
  • 発汗・ほてり
  • 性機能の低下

精神的な症状

  • イライラ・怒りっぽさ
  • 不安感
  • 集中力・記憶力の低下
  • 仕事や日常生活での意欲低下

男性更年期障害は、加齢に伴うテストステロンの減少が原因で、主に40代〜50代以降に発症することが多い症状です。症状としては、疲労感や気力の低下、イライラや不安感、さらには性欲減退や筋力低下など、心身両面での不調が現れます。

気分の落ち込み・抑うつ症状: 男性更年期の影響で、何も楽しめない、やる気が出ないと感じることが増え、うつ症状が現れることもあります。

男性更年期障害治療の流れ

  • Step01

    初診と診断

    まず、症状が更年期障害によるものかを判断するために、問診と検査が行われます。医師が、疲労感、性欲減退、気分の落ち込み、睡眠障害など、具体的な症状について尋ねます。また、症状がいつから始まったか、日常生活にどのように影響しているかを把握します。

  • Step02

    血液検査

    更年期障害の原因であるテストステロンの減少を確認するため、血中の総テストステロン値や遊離テストステロン値を測定します。テストステロン値の低下が確認された場合、他の疾患が原因でないかも含めて更なる検査を行うこともあります。

  • Step03

    カウンセリング後に治療開始

    診断後、医師や専門のカウンセラーが患者に症状の原因や治療の選択肢について説明します。テストステロン療法と下記を並行して行うケースが殆どです。

  • Step04

    心理的サポート

    男性更年期障害に対する不安や疑問を解消するために、カウンセラーが心理的なサポートを提供します。ストレスや不安を軽減し、生活の質の向上を目指します。

  • Step05

    生活指導

    食生活や睡眠、運動など、生活習慣の改善についてアドバイスします。特に、適度な運動はテストステロンの分泌を促進するため、ウォーキングや筋力トレーニングが推奨されます。

  • Step06

    慎重投与・禁忌

    テストステロン補充療法を行う際に、以下の条件がある場合は慎重に投与する必要があります。

    慎重投与が必要なケース

    • 前立腺疾患(前立腺肥、前立腺がんの往歴がある場合)
    • 心血管疾患(高血圧、心不全、または心血管疾患の両方歴がある場合)
    • 多血症(ヘマトクリット値が高い(50%以上)場合)
    • 睡眠時無呼吸症候群(テストステロンがこの症状を悪化させる可能性があるため)
    • 肝機能障害(肝臓疾患がある場合)

    禁忌(投与してはいけない場合)

    • 未治療の前立腺がん
    • 乳がん(男性の場合)
    • 重篤な心血管疾患
    • 未治療の多血症(ヘマトクリット値が54%以上)
    • 重篤な腎障害または肝障害
    • 妊娠中
    • 授乳中の女性

    テストステロン補充療法を行う際には、前立腺疾患、心血管リスク、多血症などに注意が必要です。治療を開始する前に十分な検査を行い、慎重に投与計画を立てることが大切です。禁忌に該当する場合には治療を避け、代替療法を検討する必要があります。

  • Step07

    定期的なフォローアップ

    治療を始めた後も、定期的なフォローアップを受けることが重要です。

    • テストステロン値のモニタリング: 補充療法を行っている場合は、定期的にテストステロン値を測定し、ホルモン量を調整します。
    • 症状の評価: 治療の効果や副作用を確認するために、定期的な診察で医師が症状の改善度を評価し、必要に応じて治療内容を見直します。

    男性更年期障害の治療は、テストステロン補充療法を含む医学的なサポートと、生活習慣の改善の両面から行われます。男性更年期障害の症状は他の疾患と似ていることも多く、診断が難しいこともあります。しかし、早期発見と治療によって、生活の質(QOL)が向上する可能性があります。

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